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バドミントンのメモ

動画研究(2018/8/4)桃田選手とShi Yuqi選手

テーマ

 ストロークの質

Shi Yuqi選手

 最近フットワークしか見ていないなと思ったので、ストロークの技術を見ていました。

 個人的にはShi Yuqi選手がマイブームです。フットワークがきれいですし、攻撃のスピード、角度ともに今いる選手の中では間違いなくトップクラスです。

 世界選手権でもLin Dan選手を圧倒していましたしね(試合は見てないですが)。 

 特徴的なのはフォア奥からのクロスカットの角度で、数10cmは前に落ちます。回転量が多いわけでもないので、特に減速もせずにまっすぐに突き刺さります。

 持ち前の高い打点からはもちろん、やや下がり気味の打点からも同じ角度で打てる模様です。つまり、身長ではなく技術で打っているということですね。

 ラウンドからのクロスカット、フォア奥からのリバースカットは大体サービスラインぴったりくらいですね。特に、フォア奥からストレートに打つと長くなりやすいので、技術的に素晴らしいですよね。

 たまにしか使いませんが、ラウンドからのストレートドロップあります。こっちは回転をかけない純粋なドロップで、サービスラインとネットの中間くらいに落ちます。

 ドロップだけで言うと、山口選手のそれに近いでしょうか。

 あとはネットのスピンのかけ方、ネット前での落ち着きがとてもよいです。上から角度をつけたスマッシュ、カットを打って、ネット前から落ち着いてラリーを組み立てるというタイプに見えます。

 ただ強いは強いんですが、これしか勝ち筋がないのか、誰と試合してもこんな展開になります。守りに入ったり、低空戦になると結構ミスします。

 もう少しすべてのストロークの確率がよくなると手の付けようがないんですけどね。

桃田選手

 AXELSEN選手と戦っているときはとにかく早かったですが、この試合はそこまででもなかったです。

 Shi Yuqi選手と比べると、滞空時間もそこまでで、桃田選手すごい!と思うストロークはそこまでなく。

 でも、点数は桃田選手がリードする場面が多いんですよね。ここはミスしそうという場面でも、安定してきっちり入れてくる感じでしょうか。

 鉄壁かといわれるとShi Yuqi選手のカットがいいところに入ればそこまで返していないので、守備範囲の中ではミスしないという感じかなあと。

 何個か特徴があるとすれば、

  • すべてのショットに角度があるので、相手は上から入るのが難しい
  • ネット前は下からでもほとんどぶれないし、腰くらいなら余裕でネットに切れる
  • 後ろのショットにタメがない

 こんな感じでしょうか。同じ左だからか、動けるLin Dan選手というとらえ方をすると大体当たっている感じです。

 しいて言うなら追い込まれてからも角度をつけれる技術はちょっと抜けているかもしれないです。追い込まれても無理せずにクロスにきれいに入れれるのは本当に、すごいです。