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バドミントンのメモ

兵法の目付

最近、五輪書を読み返していて、そこでいう目の使い方がすごくしっくりきました。

大きく広く見る

常に視野を広く保つことはとても重要です。

一つはモノを見るときは動体視力よりも周辺視野で漠然と見たほうがより早くとらえられるからです。

もう1つは視野が狭いと相手の小さな挙動に騙されるからです。また、相手の想像していない空間に打つのが難しくなります。

目で見ることを意識せず、心(観)の目で見る

基本的には目で見るときは力を入れず、移っているものをとらえるという意識です。

眼に力が入ると空間感覚がむしろ狂ってしまう気がします。目の映像は本当は2次元なわけで、3次元を感じているのは体の働きです。

そういうところで目は移すだけで、体と心で空間を認識するほうが正しく見えるように思います。

遠いところを近いところを見るようにして、近いところを遠く見えるようにする

この感覚もすごくあります。

遠いところを遠いままで見ようとすると、反応が遅れます。むしろ、遠いところが自分の空間であるような感覚ができると守備範囲が広がります。

逆に近いところに広い空間があってそれを自由に使えるんだと認識することで、狭い空間を広く使えます。

この感覚の両立はずっと課題にしているところで、これを指摘しているのはすごいなと思いました。

敵の太刀を知り、敵の太刀を見ない

見るけど、意識しないというのも同じで、相手の部分に目が行ってしまうと些細なフェイントに騙されます。

なので、あくまで全体を見ながら、そこに意識を奪われないことが大事です。

目の玉動かさずに両脇を見る

これはそのままですね。

戦況がせわしくても同じ目付をすること

やはり焦ると相手の些細な動きにとらわれたり、感覚がぶれるので常に維持することが大事です。

感想

五輪書を読むのは3回目ぐらいですが、以前より言っていることが理解できて、自分のイメージに近づいてきているのを感じます。

自分の認識レベルが上がっているのが実感できて、うれしいです。