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バドミントンのメモ

中学校の全国予選を見て

全国大会

 いつも一緒に練習していた子が無事、全国大会への出場権を獲得しました。

 権利獲得までは危なげない試合が多くて、あまりハラハラすることはなかったです。ただ、出場だけを考えると、組み合わせの妙が大きすぎてなんだかなという思いもなくはないです。

ダブルスと実力

 最初はシングルスとダブルスが交互に入るので、久しぶりにまじめにダブルスを見ていました。

 あれは上から見ていると実力差がはっきりわかりますね。負けるほうは相手がいるところに打ちますが、勝つほうは相手のいないところが見えています。

 考えてみるとダブルスはそんなにパターンがないので、決めるパターンを作ってそこに誘導していくゲームみたいなところがありますよね。

 だから、とてもシンプルに強さがわかって、あれはあれでいいものだなぁと思いました。

 ただ、女子ダブルスは全然決まらないので、我慢ゲームの様相を呈していました。それでもパターンのはめ方みたいなものは感じました。

 陣形も男子に比べるとリスクをほとんどとらずに、カバー範囲を広げるようなもので、つらいです。女子はシングルスよりもダブルスのほうが辛そうな印象がとてもあります。

飛びつき

 女子は男子と同じフットワークをしているのではという仮説があって、今回の試合をみていてそういう傾向は大きかったですね。

 低い戦いになると、大体飛びつきながらクロスに打ってきます。ちょっと焦ってドリブンクリアやアタックロブを仕掛けると、逆にやられるパターンが多かったです。

 うちの選手はそれができないので、そういう戦いになると競り負けました。

 ただ、こういうフットワークが癖になるとハイクリアにしっかり入れないようになるので、絶対の解ではないと思うんですよね。

 だからしっかりとした高さを出すと相手は決定打を打てなかったし、バランスを崩すことが多かったように思います(特にフォア側)。

 そういう意味でアンバランスな選手が多いので、とっつきやすさは感じました。

我慢勝負

 低い展開に強いので、ゆっくり大きく回す勝負が続きました。そうなるとそれがエースになるわけもないし、相手も決定打を打てないしで、ひたすら我慢勝負ですよね。

 中学レベルのスマッシュ、カットでエースを取れる選手は少ないので、なおさらですよね。

 こうなるとリスクをとったほうが負けるんですよね。ラウンドに5球連続でハイクリアが来たら、クロスカット、クロススマッシュを打ちたくなりますよね。

 でも相手はそれを狙ってカウンターを待っていますし、相手が守備陣形を取っていればぎりぎりのコースでないと決まりません。

 だから、打ったほうが負けるというそういうラリーが延々と続くんですよね。

 育成年代でそれでいいのかと思いますが、年代で勝つことだけを考えると最善策なのかなぁと思います。

 結局勝ち上がってきたのはひたすらレシーブする選手でした。返すだけなので、男子とやるとたぶん、何もできないと思います。でも、女子相手だととても手ごわいというそういう選手が多かったです。

 個人的には攻撃でひたすら攻めてくる、キレがある選手が来たらやられるかなと思ったので、そういう意味ではラッキーでした。レシーブ勝負なら、球種の多いこちらが最後には勝てるので。

チャンスボール

 逆に男子シングルスはこの年代だと、チャンスボールを上げる不用意な配球が気持ち多い気がしましたね。

 レベルが上がってくると飛びつかれるくらいなら高く上げるというパターンが多いのですが、中学生はそうでもなかったです。

 あちこちに粗さがあって、運動能力が高いなぁというくらいの印象です。

 今まで何回か、全国クラスの選手がうちの県から出ていて、そういう選手と相手をしたことがありますが、そういうやばい選手はいなかったかもです。    でも、準決勝くらいからは大人とやりあえるくらいには強かったです。

決め球の使い方

 そういえばレシーバー相手に同じ決め球を連打しているのはもったいなかったですね。ロブと見せかけたヘアピンでしたが、途中から利かなくなりました。

 あぁいうのはヘアピンと見せかけたロブ、ドライブあたりを混ぜると余計に絞り込まないので、あそこで工夫すれば2、3点ただでもらえたなのなぁと。

 あとはチャンスボールでしか使えないので、状況でばれるんですよね。追い込まれた振りをしたフェイントとか、そういうところがあっても使えたのに。

 どうせ我慢大会が勝負で、こういう駆け引きではそこまで状況が変わったと思いませんが、まぁ終盤の抜け出し方とかは工夫できたんじゃないかなぁという思いがあります。

 まぁ、そういうのは別にあとで覚えればいいだけだと思いますけどね。