Keep Moving

バドミントンのメモ

使いやすい道具を探す

ラケットやシューズは自分の使いやすいものを探すという話ではありません。

スポーツというか、運動は本質的に複雑です。

3次元的で、感覚的、あらゆるものが同時に動くので、ボーっとしていると一瞬ですべてが終わります。

動きや、思考、感情などをその都度考えて、コントロールするのはとても難しいです。

なので、自分をコントロールするための道具箱を作って、それをどううまく使うかというのが一つのポイントだと思います。

わかりやすい例で言えば上手な人は

  • 身長が高い選手
  • 攻撃型の選手
  • 守備型の選手
  • 動きの速い選手

という分類を作って、何となく型にはめながら分析することで、思考の手間を省いています。

感情のコントロールについても、ルーティーンを作ったり、呼吸をコントロールしたり、筋肉の緊張・弛緩を繰り返したりして間接的にコントロールしています。

あとは上手な選手になり切るとか、独り言をつぶやいたりします。

たぶん、全部やっている人はほとんどおらず、自分がやりやすいものを選択しているのでしょう。

運動についても、打つときに肩を動かして、肘を動かしてというように逐一考えている選手は少なく、鞭のように打つという大雑把なイメージを使う選手のほうが多いでしょう。

カットについてもシャトルの側面を切るというシンプルなイメージを使っていて、手首を30度内側に曲げて……という考え方はしないでしょう。

何が言いたいかというと色んなものをどうやってシンプルに扱うか?ということです。厳密でなかったとしても、自分が使いやすい道具を探して使うべきです。

最初は順を追って複雑な動きだったり、戦術だったりを体験してもいいと思いますが、熟練してきた段階では逆にいかにシンプルに使えるようにするかを考えます。

複雑なもの、応用の利かないもの、時間のかかるもののいずれも実際の試合で使うのは難しいと思います。

自分も試合中に深く考えたりしますが、そういうときは大抵ゲームの終盤まで解法が見つからず、運任せのような試合になりやすいように感じます。