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バドミントンのメモ

全日本総合女子単決勝の感想

他の試合は見てないです。そして、たぶんこれからも見ないと思います。

1ゲーム目

 前半は奥原選手のペース。

 あんまり攻めておらず、山口選手に打たせているという感じでした。しいていえば、カットとネットで崩しにかかっていましたが、それぐらい。

 それで山口選手が焦ってミスという形が多かったです。奥原選手はバランス回復能力がすごいなぁと思ってみてました。

 後半は山口選手がよかったです。たぶんタッチが早くなったので、奥原選手が若干遅れていました。

 あとはクロスショットが読めていなかったような印象でした。後半突然角度がついてきたので、対応が遅れたのかなという感じ。

 奥原選手は最後まで攻めがあまりなかったので、次はどうするんだろうという気持ちです。

 展開を見ていると、奥原選手は読みでコートカバーを広げている印象があります。あとはいい打点で打たせないこと。

2ゲーム目

 前半は引き続き山口選手のペースでした。でも、奥原選手の守備範囲が広がっている気がします。

 クロスへのショットへのケアがだいぶできている気がします。点差は広がりつつ、1ゲーム目のように決められることはないだろうという感じ。

 あとはレシーブでの攻撃が増えてきましたね。バックのレシーブでロブ系が多いです。展開を早くしようとしているのが感じます。

 勝負はどうだろ、五分五分くらいで早い中での我慢比べという気配です。

 最終的にはミスが少し増えた山口選手が取られました。

3ゲーム目

 山口選手がいいです。打点に入るスピードが気持ち早くなっている気がします。

 小さいフェイクを入れれるようになると、山口選手のほうが有利かなと思います。

 奥原選手は決めのプッシュ、ロブが甘いのか、あるいはどうなんでしょ山口選手が低くて速いやつに慣れている感じがあるんですかね。カウンターからの失点が多い。

 あとは単純にミスが多いです。奥原選手がぎりぎりを狙ってミスしているというのは、プレースタイル的には一番よくない感じがします。

 山口選手のロブや配球も低くなってきた気がします。長いラリーに入りづらい。

 後半はさらに早くしてきている印象です、ハイクリアはほぼなし、あってもドリブン気味、スマッシュ多め、ドライブそこそこで打ち合いですね。

 1ゲーム目から比べて、展開が早く低くなっているのが顕著ですね。その割には山口選手は強引という感じでもなく、早い中で冷静に打っていると思います。

 山口選手は低く早くジャンプするフェイント系のほうが多いので、甘くなると決めきれるしなぁ。

 最後はきれいに決めて、山口選手の勝ちです。

総括

 お互いに対応がかなり速かった印象です。山口選手は1ゲーム目リードされているところから、切り替えて取れましたし、奥原選手も2ゲーム目の対応がよかったです。

 3ゲーム目は奥原選手のミスが目立ちましたが、山口選手のとっさのレシーブがよかったのでプレッシャーがかかっていたんでしょうか。

 奥原選手の良さはレシーブからのゲームコントロールだと思うので、早い展開の中で自分も攻めて点を取らないといけないという流れは厳しかったかもしれないです。どちらにせよ、3ゲーム目はレシーブが、気持ち遅れていたのでつらかったですが……。

 そういうところも含めて、よく対戦しているというのが伝わってくる試合でしたね。相手のいいところを潰しあうような試合だったと思います。

 技術的には奥原選手は山口選手のフェイントにほぼ引っかかっていないので、すごかったです。長い、広い展開ではほぼ返していたので、純粋なレシーブ力は断トツですね。そのあとのバランスもいい。

 一方で山口選手は男子みたいな入り方で中盤や後ろを入れるので、低いラリーでの懐を使った強打がいいですね。あとは低い球に体を入れきれるので、ハイバック、フォア奥で追い込まれても強打でクロスに打てます。体幹の使い方が柔らかいです。

 そういうところを見ても、やっぱり男子的だなという印象を持ちます。