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バドミントンのメモ

シニアの人たち

 なんとなく思い立って書きます。

シニアのバドミントン

 とても好きなんです。なぜかというとスタイルがバラバラだからで、各々が好き勝手にバドミントンをしているのがとてもよいです。

 ジュニア年代、トップ選手は比較的スタイルが似通ってきますけども、シニアは勝ち負けだけではない世界があってそれがずいぶん好みです。

フェイントの人

 この人は今までにない打ち方に対するインスピレーションを大事にするみたいなことを常々言っています。

 ネット前の打ち方はたぶん4種類ぐらいあって、どの打ち方でもどこでも打てます。オーバーヘッドは肩、肘、手首、指の関節の動きがそろっていないときがあって、体の向きとか、肘の向きとは逆に打つことがよくあります。

 要するに力を伝える過程で、方向を強引に変えてしまえるのですね。手首が相当強い芸当ですね。

 一番すごいのはレシーブでフェイントを入れる打ち方を何種類か持っています。シングルスで触るのがぎりぎりのはずなのに、うまく滑り込んでクロスドライブ、クロスショートはもちろんそこからさらに1,2拍子遅らせて打てます。

 そんな感じでスタイルがあってないようなものにもかかわらず、コントロールがほぼ乱れません。狙ってオンラインを打てると豪語していますが、実際アウトはほとんど見ないです。

 そんな感じなので年代フリーでも、年代別でも何度も勝つぐらい強い人なのですが、一番好きなのは組み立てが自明なことです。

 つまり、シンプルで、論理的に1番嫌なところを確実についてきます。たぶん、指導者もやっていて、教えているところを見ますが、言語化のレベルがとても高いです。

 そういうところを見ると、天性の才能を磨いたというよりも、努力でコツコツ作ってきたのが想像できてさらに好きです。

スマッシュの人

 この人はスマッシュとたまにドロップ、あとはネット前のヘアピンで9割です。下がれば打ちますし、ロングサービスも当然打ちます。

 スマッシュはべらぼうに早いかといえば早くないです。でも、ジャンプして打てますし、ジャンプしなくても打てます。打点が低くてもドライブが強いです。

 あとは打ち方が独創的で全身の回転はクロスもストレートも同じで打点が少し違うだけです。つまり、見分けるヒントがかなり少ない打ち方をしています。

 当然コントロールもピンポイントです。

 そういうところでスマッシュだけで組み立てれます。体力無視で打って打って打つというスタイルで見ていて格好いいぐらいです。

 この人と試合すると返せるか返せないかだけで、返せないと負けますし、7割ぐらい返せればまず勝てます。でも、極限の勝負になるので好きです。

バックハンドの人

 バックハンドでスマッシュが打てます。これだけだと珍しくないのですが、テイクバックから打つまでのスピードが尋常ではないです。

 後ろを向いた瞬間打っているぐらいの速さです。面も、打点も角度も何も見えません。頼むからラウンドで入ってくれと思うことがよくあります。

 ダブルスの選手で全国でも年代別ではかなり強い部類です。ドライブ戦で勝ったことがないし、前衛に捕まってほぼ抜けたこともないです。

 ダブルスの強打と、バックの強さ、柔らかさ、速さがとても好きです。あとはネットも上手で角度をつけて切るのがとてもうまいです。

その他

 延々とラウンドへのハイクリアを打ってくる選手、ドロップがサービスラインのさらに前に落ちる選手、延々とレシーブだけをする選手、ジャンプの滞空時間が異様に長い選手など。

 そのすべての選手と戦って、自分を試せるのはとても素敵で楽しいですよね。

 勝負だけではなくて、その人の人となりと戦っている気がして、どうしても勝ちたくなります。本当に好きです。

 ここに書いた人は大体指導者も兼任か経験者です。こういうバドミントンがずっと続いてほしいですよね。