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バドミントンのメモ

桃田選手vsシー・ユーチ選手(2ゲーム目)

インターバルまで

 最初はゆっくり入ってきたシー・ユーチ選手でしたが、桃田選手がそれを読んで早めの攻撃を仕掛けました。

 それで相手も展開を変えようと早くなってきたところを、高い打点で打たせないように我慢のラリーを続けます。

 相手も考えながらやっているのが伝わってくるのですが、桃田選手の対応が如何せん早いので、連続ポイントにはなりません。

 ここらへんまでは駆け引きがあったのですが、最後は単純ミスで桃田選手がリードします。

インターバル後

 ここからはわざと桃田選手が高めの球を出していた気がします。展開が守備的になっていて、そこでスマッシュを打たせるようなラリーをしていました。

 見ていて、あぁ心を折りに来ているんだなという配球です。点数に余裕があるから、あえてゆっくり展開して相手の焦りを誘発するようなプレイに変わった感じがします。

 相手が早くタッチしても、ラウンドを攻めてきても全く焦らず、淡々とラリーを続けます。リードされているときにやられると一番しんどいプレーを躊躇なく選んでいる感がありますね。

 桃田選手は試合を通してほとんどスマッシュを自分から打っていないです。決め球として使うだけで、ずーっとじわじわラリーを続けるのを徹底します。

 最後は相手もスマッシュを打たなくなって、基礎打ちみたいな感じになっていました。トップ選手同士でここまで露骨なのは久しぶりに見たかもしれないです。

 試合はそのまま桃田選手が勝ちました。守備が圧巻でしたね。おめでとうございます。

所感

 桃田選手はここまで守備的だったかなという印象と、スマッシュはスピードではなくキレなんだろうなと感じました。そこまで強打、強打はないのに、点が入るということはシングルスはスピード、パワーより角度のほうが大事なのかなと少し。

 守備は自分も好きなので、こういうバドミントンは理想に近いなと思いました。攻撃とネットの選手という印象から外れているので、たまには桃田選手も研究してみたいなと思います。

 シー・ユーチ選手はもう少しできると思うんですけどね。今日はコンディション、メンタルともに悪すぎました。いいコンビネーションが入れば、桃田選手の守備を破るだけのものを持っていると感じるのですが……。

 時間がかかるかもですが、2年後にはいいライバルとして、桃田選手の前に立ちはだかってくれないものでしょうか。