上手な人を見るポイントの1つとして、何をさせていないかがあります。
試合を見ていると、上手な人が何をしているかはわかりやすいのですが、相手に何をさせていないかはわかりづらいです。
そもそも人の認識自体が、していないことを見分けるのが苦手だと言われています。やっていることはわかっても、していないことを見るのは難しいです。
上手な選手は相手の選択肢を奪ったり、得意な決定打を打たせないようなコントロール、配球、タイミングを持っています。
試合を見ていてすごく簡単に勝ってしまうように見えるのは相手に能力を発揮させないのが上手だからです。
見ていて早いわけでもない、強打があるわけでもない、動いているわけでもないのに点数だけが開いていったりします。
なぜそうなっているのかを見分けることができると一段、上の見方ができます。
何をしていないかも見るのは難しいです。
上手い選手は
- 低い打点で触らない
- ハイバックを極力使わない
- クロスへのクリアで逃げない
- ためるフェイントを低い打点から使わない
……といった傾向があったりしますが（男女で差はあります）、注意してみないとわかりません。自分も数えてみて、初めて少ないことに気づいたりします。
なので、選手を見るときは何をしているかではなく、何をしていないか、何をさせていないかという基準で見てみると発見があるかもしれません。
