持続時間
アスリートは競技に集中するべきだという声があるのでその弊害について話しておきたい。そもそも本当の集中状態は1日に長くで十数分程度しかない。集中と長時間のコミットを求める人は人間をよく知らないか、または本当の深い集中状態をよく知らない。だから集中と長時間が両立すると思っている。
— 為末 大 (@daijapan) January 5, 2019
本当の集中力は十数分程度しかないという話を為末さんは言っています。
バドミントンの試合は大体30分~60分ぐらいなので、文字だけ見るとこれだと1試合持たないということになります。
だとすると勝負所だけ上げて他は80%とかそういう感じなんでしょうか。
自分の感覚からすると、1試合ならほぼ100%で突っ切れる気がします。体調、モチベーション、色々ありますが、死ぬ気で戦えばそれぐらいは大丈夫です。
でも、2試合目、3試合目になると、徐々に集中できる時間が減っていって、4試合目は本当に数点ぐらいしか集中できないです。
なので普段の試合は8~9割ぐらいで燃費のいい戦い方を無意識にしている気がします。これなら1日中試合しても大丈夫なので。
常に100%で練習しているわけではないので確信を持って言えませんが、集中力は有限な資源ととらえるのがいいように思います。
肉体より先にそっちが尽きたこともありますし、勝ち上がるためには節約がいるような気がします。そもそもトップ選手は1日に何試合もしませんし、昔田児選手が頭のほうが疲れると話していて記憶があります。
昔の戦では6時間とか平気で戦っていたという話も聞きますが、鍛えぬくとそうなるのかどうなのか未知の領域です。
練習系の研究では3、4時間ぐらいを毎日本気でやればいいと言いますが、ジョコビッチ選手とか6時間らしいですし、木村政彦選手とかはさらに多かったみたいですしね。
集中の仕方
月並みですが、勝ちたいという気持ちと闘争心を高めるのがよかったです。あとは声を出すとか。
冷静に集中力を高めるやりかたもたまにうまくいきますが、確実にやりたかったら理由をつけて闘争心を掻き立てるほうが確度が高いですね。
あとは、いらないものをどれだけ切り捨てれるかです。
観客の声とか、試合の勝敗とか、点数とか、意識しなくていいものをどれだけ捨てて、今の状況だけに集中できるかということです。
そういうあらゆる不安が消えて、次の1球だけにすべてをつぎ込む感覚が集中のしかたです。不安が何か一つでもあると、よくないので躊躇しないこと。
個人的には文字も邪魔で言葉もできる限りは使わず、イメージや情動で処理してしまいたいです。言葉と運動の集中は使っている場所が違う気がします。
アドバイスを考えながら試合をしているときは大抵パフォーマンスがよくない。
他の人の集中の仕方はわからないので何とも言えませんが、自分はこういうところを考えています。