以前に書いたような気もしますが、別の観点から書けそうな気がするのであえて書きます。
シンボルというのは記号のことで、言葉だったり、視覚的なイメージだったり、音楽だったりします。
他の人に聞いたことはないのでわかりませんが、自分は間違いなくこういったシンボルを使って思考を喚起しているという確信があります。
例えば、試合では何個かのキーワードをずっと唱えていることが多いです。
「前で、早く、常に変化しろ」「止まるな、止まるな」「待って、待って……鋭く」「来い、来い、打ってこい」
とか、その時々によって変わりますが、やりたいテーマに合わせてひたすらつぶやいています。
よく、「強気!」「今のはいいんだ」「ナイストライ」みたいなポジティブなことを呟けというアドバイスをもらいますが、これはあまりやりません。
なぜと言われると体の反応が悪いからという感覚的な表現になります。
ここら辺の理由を厳格に表現することは難しいです。ただ、言葉はちゃんと考えていて、動きに役に立つと思った言葉以外は使わないようにしています。
他の人にとってはどうでもいいような気がしますが、最近はシャトルを変化して打つことばかり考えているので、「シャトルの軌道で絵を描く」という表現とか地味に気に入っています。
これが「シャトルを変化させる」だと若干出てくる軌道のイメージが違う気がしています。あとは、「シャトルは次どこに行けるだろう」とかも悪くないです(ただ、長すぎるかな)。
視覚的なイメージで言うと、大体コートを平面上で16分割、立体上で5分割したイメージを持っています。これはその時のイメージによって変わるので、いつも適当な数を書いています。ただ、少なくとも、コースで言うと8種類は想像していると思います。
あとは打点のイメージ、体とシャトルの距離、パートナーのイメージなんかもイメージを操作して動いている感覚はあります。少なくとも絵で描いて説明できます。
逆に相手の動き方や打ち方はあまりイメージに持っていなくて、その場で見て判断しているので、これは絵に描けません。
あとは集中力を上げるときやテンションを上げるときに歌ったりしていましたが、最近はしていません。
ただ、リズム、テンポ、間あたりは何らかのシンボルを操作しているんだろうなと思います。打つときに、1、1・2と、1・2・3の3種類のタイミングは持っているので。
ここら辺を意識的に操作できるとフェイントへの対応がよくなりそうなので研究がいりそうです。
考えろ!という時に自分はあんまり左脳でやるようにはしていなくて、左脳主体になると体が固まるのがもうわかり切っているので、どちらかというとシンボル主体なのかなと思ったりします。
他の人の感覚はわかりませんけど、色々なシンボルを使って、どうやって体を反応させるのがよいかは試してみてもいいかもしれません。