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バドミントンのメモ

インタラクションゲーム

インタラクションという言葉に覚えがない方もおられると思いますが、インタラクションというのは相互作用という意味です。

スマホがわかりやすいですが、ボタンをタップしようとすると色が変わったり、画面が遷移すれば移動するようなトランジションやアニメーションがかかります。

つまり、ある行動に対してこうなっているよというのを教えてあげるのがインタラクションです。

よいUIやよいアプリはこういうインタラクションが細やかに、正確に設計されているので使いやすいと感じるわけです。

察しのいい方はこれでわかったと思いますが、バドミントンで求められているのはその逆です。

いかに間違った方向に誤認させるか、あるいはいかにインタラクションを出さないかという勝負になります。

例えば、試合の1球目のサービスを思い切り突っ込んでプッシュを打ってきたら、この相手は間違いなく積極的だと感じるでしょう。

しかし、こういう相手は大抵2球目に軟打を混ぜたり、あるいは次に後ろのロングサービスを狙っていたりします。

つまり、強い相手とやるときの印象的なプレーは大抵逆のインタラクションだと考えるべきです。

逆にこういう相手は普段のプレーは癖がありません。柔らかいフォームで強打、軟打が打てますし、打つ瞬間まで面を作ってすらいません。

普段はできる限り情報を隠しておいて、勝負どころでは間違った情報でだまして点を取るというようなゲームをしています。

プレー以外の態度もそうで、疲れているふりをしたり、喜んでいるふりをしたり、迷っているふりをすることもあります。

こういう選手は派手なミスをしたストロークであっても、次は使わないという選択をせず、迷わずに次も同じストロークを使ってきます。

また、疲れているからと、大きく振ろうとしてもそれも読んでいます。それは、相手の態度に騙されて、打たされているということです。

コートの外でも見ている人は見ているので、出場している大会が始まってから終わるまではすべての行動が見られていると考えて、適切な態度を徹底するべきだと思っています。

インターバルの取り方、アップの仕方、コート外の態度あたりから、どんな態度でバドミントンをしているかはわかるので、そこまで踏まえて戦いに挑むほうが勝率は上がります。

実際のところ、相手はだましにかかってくることがあるので、基本的には相手からもらう情報は参考程度で信頼はしません。常にフェイントの可能性を頭に入れます。

ただ、自分がする行動、態度、ストロークは意図をもって相手に見せつけ、利用できるところで利用すべきだと思っています。